派遣社員は、1つの部署で3年しか働けないの?
派遣で働いていると、とても居心地よく自分に合った職場でも、一般事務の有期契約は最長3年しか同じ部署で働き続けられません。課を変えれば、同じ会社の違う課で3年再び働くことができます。今までは3年が期間的にちょうどいいなと思っていました。仕事内容も同じ業務をしていると違うことがやりたくなってきたり、気が合わない人がいても3年という期間がちょうどよく感じていました。
しかし、年齢を重ねもうすぐ50代になる私は、今後変わらず派遣で仕事を見つけられるか不安になってきました。60歳間際の正社員のおじさまは、そろそろ辞めようと思っているようでいつ辞めようかなとつぶやいており、仕事も熱心に取り組んでいる感じではなく、ゆる~く会社時間を過ごしているのを見ていると、環境の違いもありますが、人から必要とされなくなったら、派遣は仕事がないなとより心配になります。
かといって、無期になると派遣先から切られない限りずっと働けますが、辞めたい時に言い難い環境になってしまいます。年齢を考えると今の就業場所で無期になれるならそれもありかなと思いつつ、直接雇用のチャンスもなくなると思うので迷うところ。今回声が掛からなかったら、直接雇用のチャンスはもうないので、無期雇用も考えようかなと思っています。
直接雇用のチャンスがないとわかっているのは、今の派遣先企業の総務で人事の仕事をしていたので。この会社は50歳以上は直接雇用はしないルールを知っているからです。そのルールを知れたのも派遣でこの企業に就業できたから。今となっては派遣で働いていたから幸せだったのか、正社員で働いていたら50代の仕事でこんなに悩まないのか、どちらが良かったのかは??です…
有期雇用派遣
派遣には有期雇用派遣と無期雇用派遣の2種類あり、有期雇用派遣について説明します。
派遣会社に登録し、初めて仕事を開始する際は、有期雇用派遣で契約されることが多いです。
そして、同一の組織単位で働ける期間は3年。3年超えて同じ会社の同じ課で働き続けることはできません。ただし、契約形態が無期雇用契約だったり、派遣先の企業で直接雇用に雇用形態を変えてもらえると、3年以上就業できます。
無期雇用派遣
無期雇用になるには、条件があります。派遣元企業で5年を超えて働き、無期になりたいと派遣会社に申し出るか、派遣元企業から採用されると、初めから無期雇用として契約する場合があります。
無期雇用派遣と有期雇用派遣の違い
無期雇用派遣は、派遣会社のスタッフとして入社するので、派遣先へ就業していなくてもお給料が支払われます。そして、契約期間は無期になるので、就業先が終了にならない限りずっと同じ職場で働くことができます。
有期雇用派遣の場合は、派遣先で就業していないとお給料が発生しません。働き方も、派遣期間だけ派遣会社のスタッフなので、派遣期間が終了すると、次の派遣先会社を紹介してもらったり、自分で仕事を探して就きたい仕事の派遣会社へ問い合わせて仕事を探す事になります。
60歳以上の派遣は期間制限なし
60歳以上の派遣は、3年という期間制限がなく働けます。
産前産後、育児休業、介護休業の正社員の代わりの派遣雇用
こちらも正社員の代わりに派遣社員が仕事をするので、社員の方が休業終了するまでの期間、延長が認められています。
無期雇用派遣と有期雇用派遣のメリットデメリット(個人的な意見)
無期雇用のメリット
- 雇用が安定する
- 仕事が途切れないので、収入も安定する
- 月給制の場合が多い
- 同じ職場で長く働き続けられる
無期雇用のデメリット
- 正社員ではないのに、仕事の幅が広がる分、正社員と同じ働き方になりやすい
- 責任が重くなる
- 直接雇用に契約形態を変更しなくても長くいてもらえるので、直接雇用になりにくい
有期雇用のメリット
- 最長3年なので、いろんな会社で仕事ができる
- 企業面接は顔合わせ程度の穏かな面談で、派遣会社の営業さんのサポートがあるので、就職活動のようなカッチリした面接はない
- 3年毎に仕事を探すので、条件を見直し、より自分に合った仕事を探す事ができる
- 派遣先によるかもしれませんが時間の融通が利きやすい
- 3年以上いてもらいたいと思われたら、直接雇用に契約変更のチャンスがあるかも?!
有期雇用のデメリット
- 気に入っている職場でも3年で離れなければならない
- 契約終了から次の契約開始の間、スムーズに決まるとは限らない
- 派遣先が見つからないと、社会保険に入れず、国民健康保険になる場合がある
- 3カ月契約等で契約更新をし、最長3年契約できますが、派遣先で更新されないと3年いれない場合もある
直接雇用になれたらいいなと思いながら早10年・・・
派遣でゲスト管理(派遣・業務委託・共同開発)の入出管理を業務でやっていたので、その際調べたことをまとめてみました。個人的意見も多いので、こんな考えもあるんだなと参考にしてみてください。
私は直接雇用に契約変更してもらえるタイミングを、年齢的にも逃してしまったので、違う企業に派遣で挑戦してみればよかったかなとも思っています。企業によって、直接雇用のハードルが高くない会社と、一緒に仕事している人が直接雇用にしたいと思っても、企業的にハードルが高くめったに直接雇用にすることができない企業があるので、いろいろ調べてみるといいかもしれません。ちなみに、私の今の派遣先は経理や技術職は直接雇用されていますが、一般事務で直接雇用されることはめったにありません。今の派遣先は自分に合っているので、契約が続く限り3年働きたいと思っています!
派遣先で一緒に仕事をしてきた人たち
今まで派遣の仕事で出会った方は、職場や仕事内容的に、年齢が近い人と働くことが多く、みんなそれぞれ得意分野があり、それを活かした仕事を選んでいるなと思いました。
秘書の仕事をしていた派遣さんは、もちろん経験ありで、しゃべり方やメールの文面もとても丁寧で言い回しなど外部の方とのやり取りの際は参考にさせて頂きました。物腰が柔らかく、みんなに話しかけられ、気が利く女性でした。
一方、外資系の会社で秘書をしていた秘書さんは、前者の派遣さんとは全く違うタイプで、今まで働いてきた会社の違いなのか、気遣いというよりピシッと迷いなく役員のスケジュールや事運びを無駄なくテキパキ進めており、文化の違いを感じました。
研修担当の派遣さんは、人前で話すことに全く物怖じせず、研修を受講する従業員や講師の先生とコミュニケーションがスムーズで、あっという間に知り合いが増え、社内を歩いているといろんな人から話しかけられたり、フレンドリーな感じで人脈がすごいなと思いました。
年齢を重ねると、自分の向き不向きがわかってくるのと、派遣で苦手な業務をする事はないので、私はエクセルを使った仕事が好きと、派遣の顔合わせで答えています。マクロも組めますが独学なので、仕事で胸を張ってできると言えるレベルではないので、顔合わせの時にはマクロについて聞かれると、『マクロの登録機能は使える』と控えめに答えています。実際に就業して、時短できそうな作業は、手が空いた時マクロや関数を組み込み、作業の短縮化をしています。今はどこの会社でもネットにつながるので、関数やコードを覚えていなくてもこんな機能があったなと思い出せれば、ネットですぐ検索できるので便利です!
気になった言葉『派遣会社の正社員』とは?
同じ企業に派遣契約で働いている方が、『私は派遣会社の正社員なんです』と言っていて、それはどういう事なんだろう?と疑問に思いましたが、聞くチャンスがなく、その時は派遣会社の内勤(営業さんやコーディネータ)を選択せず、派遣契約をして派遣先で働いている派遣社員と同様、自社ではなく外の契約している会社で働いている人の事だと思っていました。あとからわかった事ですが、どうやらそのような働き方ではなく、無期雇用で働いているという事でした。
無期雇用になると、派遣会社に入社する形にはなりますが、正社員ではなく結局は派遣社員。有期で派遣されるのではなく、3年以上同じ部署で働ける派遣社員で、正社員という言葉は意味が違うのにこのような言葉を使うと、誤解されないのかな?と思ってしまいました。
ネットで調べた時、このような言葉を使って本人は正社員だと思って入社したら、派遣社員の無期雇用の求人だったという事があったそうです。言葉は誤解を招きやすい表現もあるので、しっかり求人内容や企業を調べて間違いないように、仕事探しをしたいです。皆さんも気を付けてください。